お師匠様のご来店…☆

先日、当店シェフのお師匠様が来店されました!

某老舗イタリアンで長年総料理長を務めておられた日本イタリア料理界の草分け的存在で、当店シェフも修業中ずいぶんお世話になった方。お越しいただく前は店内にいつにない緊張感が……。しかし、いざ来店されると温かなお人柄と懐かしい思い出話に花が咲き、とても和やかなムードで過ごしていただけました(*^_^*)

いろいろなお話を伺った中で印象的だったエピソードがありました。

お師匠様がフィレンツェで修業されていた時、フランスへ旅行しパリのレストランでイタリアのデザートであるティラミスに出会ったそうです。修業していたリストランテではティラミスを提供していなかったためその存在を知らなかったそうですが、美味しさに感動したお師匠様はイタリアへ戻り、同僚達にレシピを聞いてまわりティラミスを日本へ持ち帰ったのだそうです。

しかし当時の日本ではティラミスの主要な材料であるマスカルポーネが手に入らなかったため、クリームチーズやメレンゲ、クリーム等を合わせて代用しティラミスを完成させ、取引していたチーズ屋さんに依頼し8ヶ月後にやっとマスカルポーネが日本に輸入されるようになったとのこと…。今では当たり前にある生のバジルも当時の日本にはなかったそうです。

現代ではモノが世界中を自由に行き来しなんでも手に入りますが、材料も情報もそろわない時代に苦労された先駆者のお話に驚き、そして自分もその時代を見たかのようなワクワクした気持ちになりました。

Clos Kachidokiの「酔っぱらいのティラミス」はその名の通り洋酒でパンチをきかせており、こちらのお師匠様のレシピとは異なるのですが、試食してアドバイスをいただいたのでまた進化したティラミスをお届けできればと思います!

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